インプラント手術の設備
ここでは、インプラント手術に欠かすことのできない設備をご紹介します。 |
インプラント治療は、切開、抜歯、骨造成、埋入、ときわめて外科的な処置をします。ですから通常の外科手術と同じように、徹底した衛生管理が必要となります。医院の中には、通常の治療室をインプラントの手術時にも利用しているところもありますが、これは患者さんの安全という点から、あまりお勧めできません。 当院では、専門の手術室を完備し、清潔域と一般域とを区分けすることで、感染症対策を徹底しています。また、手術室は当然、空気、水すべてが滅菌されています。 |
手術中は大量の水を使用します。外科的な処置をするわけですから、当然この水は滅菌されている必要があります。 |
一般的なインプラント手術で使用されているドリルには、毎分800回転の高速設定でドリルを回すようにメーカーの指定があります。これは、ドリルの回転を高速にすることで一定の力で操作できるようにするためです。この速度であれば誰でもある程度簡単にドリルを使用することが可能です。 そのため当院では、毎分20〜50回転のきわめて低速なドリルを使用しています。ぶれの少ない低回転ドリルを使用することにより、極めて高精度なインプラント治療が可能になっっています。さらに、足下のペダルを踏む加減で回転数を自由に変えられる装置を用いて、可能な限り繊細な動きを、ドリルの刃先に伝えられるようにしています。また、ドリルが低回転のため、歯科特有の「ウィーン」という音が響きません。 |
手術の前に撮るCTはインプラント手術ではとても重要です。この目的は大きく2つあります。 1つは、2次元のレントゲン写真ではわからない、立体的な骨の厚みを把握するためです。あごの骨はすり鉢状の形状をしていますので、前からレントゲン写真で見たときは、インプラントを埋め込む厚みがあるように見えても、横から見ると、途中で骨が無くなっていることがあるのです。ですから、3次元で骨の構造が把握出来るCTを使って、骨にインプラントをしっかりと埋め込むスペースがあるかどうか、の確認を行います。
2つめは、CTを見て、アゴの骨の密度がどれくらいかを確認するためです。骨の密度によってインプラントを入れるための穴の大きさを微妙に調整するためです。つまり、インプラント治療においてはCTを見てどのくらい骨の密度が正確にわかるかが重要になります。 |
手術中の患者さんの体の状態は、血圧などが常に変化します。そのため、血圧、酸素飽和度、心電図などのモニターは必須です。 |
手術に際して鎮静剤を投与しますと、呼吸が浅くなり、酸素を取り込む量が少なくなります。その際、円滑に酸素を取り込むための器機です。 |
ここで、型取り、模型作成、入れ歯作成などの作業を行います。 |